エレキギター達の思い出

エレキギターが趣味です。

演奏はもちろんですが、うんちく蒐集だとか、サウンドの識別だとか、そういうのも趣味です。

自分は移り気であり、飽き性なので、「大切な一本をずっと使う」ということが、ありません。

なので、3年以上同じギターと一緒に過ごすことは稀です。稀でした。

ああでもない、こうでもないとリサイクルショップや楽器店を漁り続け、20数年…。

(その時間を練習に費せばもっと上達したのに、というのはわかっています)

5年だか10年だか、まったく弾いていなかった期間もありましたが、そこを除けば自分はやはりエレキギターというものの謎めいた「価値」に魅せられており、今も魅せられ続けている、という話です。

グラスルーツ INORANモデル

自分の最初のエレキギターです。友達からタダで貰いました。タダで。バブリー。なんでタダでくれたんだろう?

ピックアップはS-S-H配列で、Tune-O-Maticブリッジ。ボルトオンで22フレット。フロントピックアップが深みのあるローミッドでよく歌うギターだった覚えがあります。

ピックアップはアンダーマグネットタイプだったはず。紫色ベースにに縁が黒の2トーンサンバースト。

これは本当にいいギターでした。やはりグラスルーツは上位機種で何らかのミスがあったものをアウトレットとしてラベルだけ張り替えて売っているんじゃなかろうか。

弾きやすさよし、チューニング(ピッチ)よし、サウンドよし。何も悪いところが無かった。今考えてみると。ネックはUシェイプだったな。

とはいえ、初めての自分のギターであったし、エレキギターというのは改造してナンボや!みたいにイキっていた頃でしたので、塗装剥がし、回路の定数変更、ペイント、などなど。やりたい放題改造してしまいました。当時は理屈もわかってなかったし。

軽音楽部ギターパートのある男子がE-CL(SUGIZOモデル)のグラスルーツを自分でアルミホイル加工してミクストメディア仕様にしてたのに衝撃を受けてやったんだったかな、ペイントは。

別のギター男子がスタインバーガーライセンスのホーナーG2Tをメインギターにしてたり、V系最盛期だったり。そんな学生時代だった。

ハリケーンbyモーリス ストラトタイプ

アルバイトして溜めたお金で初めてヤフオクで買ったギターです。ヤフオクか?個人売買だったような?どうだっけ。

当時、ヤフオクはまだ出始めで、とんでもない安値でいい機材が買えた覚えがあります。

近所のブロバン未対応なリサイクルショップで仕入れたジャパンビンテージを個人売買掲示板で転売して儲けたりしてました。

たしか7000円?5000円?くらいの破格で購入。手渡しだった気がする。ホーナーG2Tも10000円ポッキリだったような。

極端なトライアングルネックで、指板アールもきつく、キンキンした高出力ピックアップの乗った50'sストラト風味なモリダイラ楽器の一本でした。たぶん、ビル・ローレンスという名前で出していたやつと同じヘッド形状です。

これもピックアップはアンダーマグネットだが、ネックはうっすら虎杢が浮いていて、ブレット・トラスロッドなのにスカンク・ストライプ(埋め木)仕様だった気がする。

ローズ指板、21F。曲げ鉄板6点シンクロトレモロ

高音きつすぎるのがどうしても気になり、「重たいブリッジにすると、音がよくなる」みたいな風説を真に受けてGOTOH製のブリッジに無理矢理換装してみたり。

ダンカンSSL-4を載せてみたり。

あげくの果てには工房で買ったVooDooのテレキャスピックアップを載せてみたいからと、彫刻刀で無理矢理ザグリの実験台に…。(改造手術は成功した)

テレキャスのリアピックアップは非常によかったのですが、一度目の鬱になったときに二束三文でリサイクルショップに放出してしまった。もったいないことをした。

続くかも?