自作エフェクター回路図メモ: EMH Fuzz Face
https://www.diystompboxes.com/analogalchemy/emh/emh.html
DIYStompBoxes.com というサイトがあります。いや、あるそうです。エフェクター自作シーンでは著名なサイトらしいのですが、自分はこのEMH FFを作るまで全くアクセスした事がなかったので。
で、そのサイト名の通り、エフェクターを自作するためのサイトでして、そこにパーツ選別が大変重要なFuzz Faceの定数変更を大変、簡単にしてくれる計算機(Webアプリ)が設置されています。
これに従って汎用シリコントランジスタ 2SC1815 GRクラスでFuzz Faceを組んでみたところ、飛び上がるほどよかったので、情報共有しておきます。
※黙って売れば売れるレベルの良さです。
トランジスタのhFEと回路定数について
この記事を読むような人は、誰でも一度は例のFuzzFaceの回路図を見たことがあると思います。
そして、その通り作ってみたけど。なんか違う?という結果になったはずです。
そりゃそうです。
トランジスタは型番ごと、それだけでなく個体ごとにhFE(増幅率)が全然違うのです。
そしてFuzz Faceは、その増幅率を絶妙な組み合わせにすることで、あの特徴的な音色を作っているわけです。
だから、「とりあえずシリコンのNPNトランジスタで組んでみた」場合、意図しない結果になってしまいます。
では、どうしたらいいか。hFEに合わせて、抵抗の値を変更します。
そんな事していいの!?私も思いました。しかし、Fuzz Faceらしい音を出すには必要な事なのです。
変更した値のサンプル
※ここでいうQ1/Q2 トランジスタは、たまたま私が購入した2SC1815 GRをhFE測定した結果が289 / 298 だったというだけです。実際に計算するには、あなたのお手元にあるトランジスタを実測して再計算してください。
- hFEを測定する
- R4とGAINポットの値を決める
- 定数が決定される
騙されたと思って一度、ブレッドボードで組んでみてください。びっくりしますよ。
サウンドサンプル
だいぶ満足のいくウーマントーンが出るfuzzfaceができた(2sc1815) pic.twitter.com/JdAKBk9klt
— ギターマン18号 (@Boy18Guitar) 2023年8月21日