Squier Paranormal Esquire Deluxeギターのロータリースイッチを解析したのでメモ

2023年7月22日(土)に発売されたばっかりのParanormal Esquire DeluxeをFender直販サイトから購入しました。やったぜ。

しかし発売されたばっかりなので(海外では既に発売されてましたが)、ネットに改造向けの情報が何もない。

そのため試行錯誤してわかった情報を置いておきます。

www.fender.com

PEDの基礎情報

  • こいつは、Affinity Telecaster Deluxeとザグリが共通、というかロータリースイッチとピックアップ以外の全てが共通と思われる。
  • 搭載されているピックアップは、Wide-Rangeと名乗ってはいるが、CuNiFeではないので、おそらく旧来と同じPAF系汎用ハムをケースに入れているだけ。
  • 7万円するギターの割には、一切導電塗料が塗られていないせいで、ハムバッカーPUのくせに結構ジージーノイズがある。
  • 私はサイドジャックが嫌いなのでトップジャックに改造したいが、ポットがザグリぎりぎりの位置にあるので、簡単には増設できない。
  • ロータリースイッチ部分のザグリはかなり広いので、追加のミニスイッチを増設するくらいの余裕はある。
  • 色々難点はあるが、とにかく見た目がかっこいい。黒いテレキャスターカスタム、しかもリアハム一発っていう。テレキャスアイデンティティであるプレートが無いのもいい。

ロータリースイッチ解析結果

結論から言いましょう。コイツは、いわゆるストラトキャスターのPUセレクターである、2回路3ポジションスイッチと同等です。

なので、あまり混み入った使い方はできません。

上下に3つずつ端子があり、中央部に1つずつ。

(3 + 1) x 2 = 8

8つの端子がついています。

中央部の端子がそれぞれ上下のグループと関連付いており、3ポジションとショートを切り替える関係です。

回路全体を図示するとこういう感じ。画像左下の「1 2 3 4 5 6 7 8」がロータリースイッチです。

曲芸みたいな配線でダイレクトスイッチとコイルタップを実現しています。

疑似回路図

これ考えた人すごい。

応用: シリーズパラレルスイッチを増設してみた

さて、私はいわゆるハムバッカーのコイルタップが嫌いです。単純に音色がショボいからです。

ところでB.C.Richのオリジナルギターにはとんでもなく大量のスイッチが付いています。その中には、ピックアップのシリーズパラレル切り替えスイッチも含まれています。

もしかして、ハムバッカーのパラレルって素敵な音色がするんじゃないでしょうか?私は期待しました。

苦労した割には得られるものの少なかった回路

結論から言いますと、残念な結果になりました。

パラレル接続って、ようはハーフトーンなわけです。だから、出力はコイルタップと同じか、さらに少なく。高音も削られる。

ただのコイルタップよりもさらにショボい音が出るスイッチを頑張って作ってしまったわけです。ガックシ、、、

サウンドサンプル